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リアス式海岸の作品を納品した石巻のお客様。

こちらの八角形のステンドグラスは、キッチンの納戸の扉に設置。

先の津波で流されてしまったお客様の旧宅は伝統溢れる古民家だったそうです。
壊れてしまった御自宅で使われていたガラスや欄間、柱などを大切に保管されていて、
今回の新築のお宅に部材として多く使用しています。
このステンドグラスも、旧宅のガラスを使用して製作いたしました。

ガラスは津波の際に割れてしまっていましたが、
その「割れ」と、昔のガラスの美しい柄をそのままいかし、
ガラスでつぎはぎをするデザインにしました。
新しいガラスは一切使わず、質感の違う3種類のガラスを組み合わせて製作しています。

震災の記憶を新しい形で残す。
デザイン的にも八角形は大正ロマンを思わせる、こちらも素敵な作品となりました。

御注文、誠にありがとうございました。