【稲右衛門窯・上中剛志氏】
柳宗悦が「渋さの極みを語る最も日本らしい品」と称した約800年の歴史を受け継ぐ窯産地・丹波立杭焼。古き良き美しい里山・立杭で、伝統的な穴窯・登り窯を使用した茶器や花入れだけでなく、現代に通じる日用器も手掛ける「稲右衛門窯・上中剛史氏(11代目稲右衛門)」。丹波立杭焼の特徴のひとつである美しく繊細な稜線文様・鎬(しのぎ)に、鮮やかな彩色は夢見ごごちな景色を与えてくれる。
神戸を歩き、歴史を知り、現地の人と触れ合えば分かる。
日本的な美感に、神戸特有のハイカラ文化が見事に融合した丹波立杭焼の現在地。
この深遠な洒落っ気は上中氏にしか作れません。