寛永2年(1625年)に鈴木越前守縫殿家綱が南部家の本国甲州より御用鋳物師として召し抱えられ、 仏具、梵鐘などを鋳造して代々藩の御用を勤めてきた「鈴木盛久工房」。由緒正しき老舗工房が、14代盛久(鈴木貫爾)製作のブロンズ彫刻を南部鉄器として現代に蘇らせました。名称は「茶味(チャミ)」。
14代盛久(鈴⽊貫爾)は東京藝術大学で教授を務め、戦後の日本金工史に足跡を残した金工作家でありましたが、14代盛久に襲名後、僅か6年で病に倒れました。
そのため作品数は僅かで、素晴らしい作品達を発表する機会は少なかったと聞いています。
今回は14代目が制作した家に暮らしていたネコ「チャミ」をモチーフにしたブロンズ彫刻を、愛くるしい南部鉄器の彫刻オブジェとして現代に蘇らせました。