9月に納品をした大きな作品。
お客様がお持ちの古い木枠に、おおぶりの葡萄を製作しました。
「この枠にステンドグラスを入れるのが夢だった」と、
15年来の夢の実現のお手伝いをできたこと、とても光栄に思います。
横70cm、縦1mの大きな枠に、
とにかく葡萄が目立つようにというご依頼。
そしてシンプルに、飽きのこないデザイン・色合いにしてほしいとのご要望でした。
全体的に上品に抑えるために、ガラスは派手すぎない色を選定しました。
奥行きのある作品にしたくて、ガラスをカットの際はガラス板のど真ん中から贅沢に使いました。
(写真では葉の色がだいぶ茶色になってしまうのが残念です。。。実際はもう少し緑色)
アートガラスは高価なものなので、「もったいない」とついつい端から切ってしまいがち。
もちろんそのほうが、ガラスの無駄が出ないので経済的ではあります。
けれど、「ここ!」という色の部分をど真ん中からでも使えば、作品の出来は大きく変わってきます。
膨大な時間をかけて製作するステンドグラス。
最終的に素敵な作品にするために、もったいなくても使いたい部分を使う。
結局それが、いい作品への近道となる。
広いリビングの真ん中、最高のロケーションを用意していただき、
すでに多くのご友人を呼んで、ステンドグラスの前でお茶会をされているそうです。
そうやっていつまでも、人と人をつなぎ、
その場を照らす存在でありますように。
ご注文ありがとうございました。
製作、とても楽しかったです。